RSウイルス

RSウイルス(respiratory syncytial virus)は気管支炎や肺炎などの呼吸器症状をひきおこすRNAウイルス。
1歳までに50〜70%の新生児が罹患し、その1/3が下気道疾患を起こす。
3歳までにほぼ全ての小児が抗体を獲得する。
繰り返して感染することで徐々に免疫がつき症状が軽くなる。
幼児における肺炎の約50%、細気管支炎の50〜90%を占め、より年長の小児においても気管支炎の10〜30%に関与している。
潜伏期間は2〜8日
症状は38℃を超える発熱 、咳、鼻汁など。
通常1〜2週間で軽快。
感染力が強く、飛沫・接触感染を起こし、潜伏期にも感染力がある。
小児は症状が消えてから最大3週間後も感染力を失わない。
迅速診断キットで15分程度で鑑別できる。
重篤な下気道疾患の発症抑制を目的として、分子標的治療薬パリビズマブ(商品名シナジス)を用いる。

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