サイバインコ錠50mg、100mg、200mg
【効能・効果】
既存治療で効果不十分なアトピー性皮膚炎
【用法・用量】
通常、成人及び12歳以上の小児には、アブロシチニブとして100mgを1日1回経口投与する。なお、患者の状態に応じて200mgを1日1回投与することができる。
【警告】
本剤投与により、肺炎、敗血症、ウイルス感染等による重篤な感染症の新たな発現もしくは悪化等が報告されており、悪性腫瘍の発現も報告されている。
敗血症、肺炎、真菌感染症を含む日和見感染症等の致死的な感染症が報告されている。
播種性結核(粟粒結核)及び肺外結核(脊椎、リンパ節等)を含む結核が報告されている。結核の既感染者では症状の顕在化及び悪化のおそれがあるため、本剤投与に先立って結核に関する十分な問診及び胸部X線検査に加え、インターフェロン-γ遊離試験又はツベルクリン反応検査を行い、適宜胸部CT検査等を行うことにより、結核感染の有無を確認すること。結核の既往歴を有する患者及び結核の感染が疑われる患者には、結核等の感染症について診療経験を有する医師と連携の下、原則として本剤の投与開始前に適切な抗結核薬を投与すること。
JAK阻害剤において、ツベルクリン反応等の検査が陰性の患者に投与後活動性結核が認められた例も報告されている。
【禁忌】
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
重篤な感染症(敗血症等)の患者[症状が悪化するおそれがある。]
活動性結核の患者[症状が悪化するおそれがある。]
重度の肝機能障害(Child Pugh分類C)のある患者
好中球数が1,000/mm3未満の患者
リンパ球数が500/mm3未満の患者
ヘモグロビン値が8g/dL未満の患者
血小板数が50,000/mm3未満の患者
妊婦又は妊娠している可能性のある女性
【薬効薬理】
アブロシチニブはATPとの結合を遮断することにより、JAKを選択的かつ可逆的に阻害する経口投与が可能な低分子である。