方
葛根 4両
桂枝 2両・去皮
芍薬 2両
甘草 2両・炙
生姜 3両・切
大棗 12枚・擘
証
太陽病、項背強ばること几几、反って汗出で悪風する者は、桂枝加葛根湯之を主る。
解説
桂枝湯→桂枝加葛根湯と証の流れが見られる。原文に反ってとあるのは、項背強ばるのは葛根湯証であるはずなのに、ここでは汗が出ている。葛根湯証では汗は出ていない。だから桂枝湯に葛根を加えた桂枝加葛根湯を使用しなさいという意味である。葛根湯に入っている麻黄は発汗剤である。だから元々汗の出ているこの証では麻黄の入った葛根湯は使えないのである。