由来
マメ科のつる性多年草、葛(Pueraria Lobata)の周皮を除いた根。山地は中国、韓国、日本など。
性状
灰白色繊維質で縦に割れやすい。茎を折ると乳汁が沢山出るものが良品。
薬徴
項背強ばるを主治する也。旁ら喘して汗出づるを治す。
解説
何と言っても項背強ばる者に用いる。瘀血が頸部~背中~さらには腰、下半身に至るまでの凝結を和す。また、皮表の腫毒も瘀血であるので葛根の主るところである。
薬効
鎮痙緩和剤だが、あくまでも血の凝結を目標にする。
処方
- 葛根湯
- 桂枝加葛根湯
- 葛根黄連黄芩湯
- 奔豚湯