由来
中国、朝鮮半島、日本に自生するサトイモ科多年草。カラスビシャク(Pinellia ternata)の塊茎。
性状
粒が大きく、丸く、外皮が取れやすく、色の白いものが良い。半夏と言えば噛んだ後の強烈なえぐみである。この猛烈なえぐみが強い方が良品。たまにこのえぐみを全く感じない人がいるが、半夏が合う体質なのかも知れない。
薬徴
痰飲・嘔吐を主治する也。旁ら心痛・逆満・咽中痛・咳・悸・腹中雷鳴を治す。
解説
痰飲の主役である。つまり胃部に水の滞りがあり、吐き気があるものを治すのである。半夏はこれを第一の目標とする。