由来
ミカン科落葉高木、日本産・呉茱萸(別名:ニセゴシュユ)(Euodia ruticarpa)、中国産・本呉茱萸(中国名:石虎)(Euodia officinalis)の未成熟の果実。
性状
気味が激しいので1年置いてから用いる。粒が小さく、黒色で辛味と苦みが強いものが良品。辛味が抜けたものは不可。日本産は粒が大きいので中国産の方が良品。
薬徴
嘔して胸満するを主治する也。
解説
吉益東洞の薬徴には金匱要略の呉茱萸湯の解説しか載っていない。これでは明らかに足りない。傷寒論の呉茱萸湯、また当帰四逆湯、当帰四逆加呉茱萸生姜湯の条文を参考にしなければならない。即ち呉茱萸の主治するところは内の久寒、腹内の古い水毒であろう。
薬効
処方
- 当帰四逆加呉茱萸生姜湯
- 温経湯
- 呉茱萸湯