由来
中国や日本産の黄連(Coptis japonica)、支那黄連(Coptis chinensis)等の根茎。
性状
濃い黄色で味が極めて苦いものが良品。痩せて小さく苦みが弱いものは良くない。
薬徴
心中の煩悸を主治する也。旁ら心下病・吐下・腹中痛を治す。
解説
胸の中が苦しく動悸がするものを主治するという。黄連湯に胸中に熱ありと言う。気血は滞ると熱を出す。黄連は胸中に滞った血と気による熱感、煩悸を瀉す。
東洞によると
人参は心下痞鞕して悸するを治す
黄連は心中煩して悸するを治す
茯苓は肉瞤筋愓して悸するを治す