由来
シソ科多年草の黄金花(Scutellaria baicalensis)の根。
性状
2~3年目に掘り起こした根を使う。1年物は良くない。アンコと呼ばれる黒い芯(黄色の皮部に包まれた朽ちた部分)がまだないからである。アンコは取り除いて使うが、アンコが出来るくらいに成長したものの方が良いのである。黄金色で苦いものが良品。
薬徴
心下痞を主治する也。旁ら胸脇満・嘔吐・下利を治する也。
解説
心下痞を治す、即ちみずおちの痞えを取り除くのが黄芩の役割と言う。それに付随している胸脇の膨満、嘔吐、下痢も治す。これら症状があっても心下痞がなければ黄芩は使わない。