芒硝(芒消)

由来

ラテン名は Sal MirabilisSalはsulfate(硫酸物)でMirabilisは素晴らしいの意。局方では硫酸ナトリウムの水和物Na2SO4・10H2Oということになっている。
正倉院の芒硝が科学的調査の結果、硫酸マグネシウムMgSO4・7H2Oであったことから古代中国の芒硝とは硫酸マグネシウムであろう。

考察

堅を耎かにするを主る。故に能く心下痞堅・心下石鞕・小腹急結・結胸・燥屎・大便鞕を治す。而して旁ら宿食・腹満・小腹腫痞、之れ等諸般の難解の毒を治する也。

薬徴 吉益東洞 著

今でいう塩類下剤である。大黄との鑑別が必要。大黄で通じがない者は芒消で堅を耎かにする必要がある。

薬効

解熱、浸透圧緩下薬。

薬方
  • 防風通聖散
  • 大黄牡丹皮湯
  • 桃核承気湯
  • 通導散
  • 大承気湯
  • 大陥胸湯
  • 大陥胸丸
  • 調胃承気湯
  • 柴胡加芒消湯
  • 木防已去石膏加茯苓芒消湯
  • 大黄消石湯
  • 橘皮大黄朴消湯
  • 消礬散
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