茯苓

由来

赤松や黒松の根に寄生するサルノコシカケ科、松塊まつほどWolfiporia cocos)の菌核。土中の菌核を掘り出し、褐色の外皮を除き切断、乾燥させたもの。

性状

緻密で重く、噛むと歯に粘りつくもの、淡いピンク色が良品。逆に軽く、スカスカで粘り気のない、あまりにも白いものは良くない。

薬徴

悸及び肉瞤筋愓を主治する也。旁ら小便不利・頭眩・煩躁を治す。

解説

薬徴では茯苓は動悸、筋肉がぴくぴく痙攣することを主治するという。また、小便が出ない、めまい、煩躁も治すという。
茯苓は利水で、動いている水を除く。しかし、西洋医学的には交感神経の興奮、とくにβ過剰反応に思えないだろうか。ストレス過剰で落ち着かない状態には茯苓を考えても良い。

もともとは伏霊と言った。松の神霊が伏結して出来るからであるという。苓の字は伝写の誤りと言われる。

薬効

処方

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