大黄

由来

中国産タデ科の多年草、掌葉大黄(Rheum palmatum)、唐古特タングート大黄(Rheum tanguticum)、葯用大黄(Rheum officinale)、朝鮮大黄(Rheum coreanum)の根茎。

性状

根の形と色から大黄と呼ばれる。即ち大きくて、黄金色をしたものが良い。香りが強く、苦みが強い。渋みはタンニンによるもので止瀉作用と腹痛を起こす。長い期間保存し渋みが抜けたものが良い。黒く、重いものは良くない。断面が錦の紋様の錦紋大黄と呼ばれるものが最上品。

薬徴

結毒を通利するを主る也。故に能く胸満・腹満・腹痛及び便閉・小便不利を治し、旁ら発黄・瘀血・腫膿を治す。

解説

大黄は下剤と言われるが、大便を出すのは手段であって目的ではない。大黄は集結した毒を出す生薬である。毒とは腹満であり、水毒であり、瘀血であり、腫膿であったりする。組む主薬の効を助け便に出すのである。

薬効

処方

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