由来
中国、朝鮮半島、日本に自生するゴマノハグサ科、赤矢地黄(Rehmannia glutinosa var. purpurea)もしくは懐慶地黄(Rehmannia glutinosa)の根。
性状
滋潤肥大充実したものが良品。最初僅かに甘く、のちに苦みを感じる。
薬徴
血証及び水病を主治する也。
解説
地黄に三種あり。
生地黄は生の地黄。
乾地黄は生地黄を天日干ししたもの。
熟地黄は乾地黄を清酒に漬けて蒸したもの。
通常は乾地黄を使用するが、胃腸の弱い者が服用するには熟地黄が良い。
薬徴の説明だと地黄の効能は余りにも幅広い。ただし古方では地黄の入った薬方は少ない。薬方を知るべし。
薬効
処方
- 三物黄芩湯
- 八味地黄丸
- 芎帰膠艾湯
- 炙甘草湯
- 黄土湯
- 大黄䗪虫丸