ヘマンジオルシロップ小児用 0.375%
【効能・効果】
乳児血管腫
【用法・用量】
通常、プロプラノロールとして1日1mg/kg~3mg/kgを2回に分け、空腹時を避けて経口投与する。投与は1日1mg/kgから開始し、2日以上の間隔をあけて1mg/kgずつ増量し、1日3mg/kgで維持するが、患者の状態に応じて適宜減量する。
【禁忌】
気管支喘息、気管支痙攣のおそれのある患者[気管支を収縮し、喘息症状が誘発又は悪化するおそれがある。]
低血糖の患者[本剤は低血糖を悪化させやすく、その症状をマスクし、発見を遅らせる危険性がある。]
重度の徐脈、房室ブロック(Ⅱ、Ⅲ度)、洞房ブロック、洞不全症候群のある患者[これらの症状が悪化するおそれがある。]
重度の低血圧症の患者[心機能を抑制し、症状が悪化するおそれがある。]
重度の末梢循環障害のある患者(レイノー症候群、壊疽等)[症状が悪化するおそれがある。]
【薬効薬理】
β受容体遮断作用
プロプラノロールはヒトのβ1-、β2-及びβ3-アドレナリン受容体に結合する。
本剤の作用機序は明らかではないが、以下の薬理作用が関係すると考えられる。
(1) 血管収縮作用
(2) 細胞増殖抑制作用
プロプラノロールは、ヒト臍帯静脈内皮細胞及び乳児血管腫由来内皮細胞の増殖を抑制する。
(3) 血管新生抑制作用
プロプラノロールは、ヒト臍帯静脈内皮細胞の遊走及び管腔形成、並びにヒト皮膚微小血管内皮細胞及び乳児血管腫由来内皮細胞の管腔形成を抑制する。
(4) アポトーシス誘導作用
プロプラノロールはヒト臍帯静脈内皮細胞及び乳児血管腫由来内皮細胞においてカスパーゼ活性及びアポトーシス誘導因子の発現を亢進させ、アポトーシスを誘導する。
【注意】
小分け交付時はマルホ提供の小分け容器を使用し、専用ピペット、専用遮光袋、使用説明書を添付する。
【名称由来】
Hemangioma(血管腫)と有効成分であるPropranololに由来