薏苡仁

由来

イネ科一年草の鳩麦(Coix lacryma-jobi)の種皮を除いた種子。
一説には鳩が良く食べるので鳩麦と言うが、虫も好んで食べる。虫がつかないよう注意で冷蔵庫に保管すること。

性状

色が白く大粒で重く、噛むと歯に粘着するものが良品。

薬徴

浮腫を主治する也。

解説

皮膚表面より下に浮腫みがあり、その滞りが皮膚の痛み、皮膚表面の肌荒れ、また肺の浮腫みが咳を起こす。この病を風湿と言う。
一番有名なのはイボ取りである。薏苡仁単独で煎じたり、粉末にしたものを服用するとイボは高確率で良くなる。
また、皮膚病には主方に薏苡仁を10gほど加えると良い。
このように皮膚病に頻繁に使うことや薏苡附子敗醤散としての排膿効果を考えると、薏苡仁は免疫に何かしらの効果があると考えられる。

薬効

消炎、利尿、排膿、鎮痛作用。

処方

  • 薏苡附子散
  • 薏苡附子敗醤散
  • 麻杏薏甘湯
  • 薏苡仁湯
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